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コンコン(ノックの音) 「郵便で〜す!」
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いったい何の手紙だろう?
こ、これは…
手紙を見たニジイロは真っ青になって立ちすくむ。(もともと真っ青だが…)
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どうした? ちょっと見せて見ろ。
ウッ! これは果たし状じゃないか…
グラントの顔色はみるみる蒼白に。(きっと身体が乾いてきたからだろう…)
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どれどれ、ふむふむ。
う〜ん、ずいぶん古風な文面だな。本当にあってんのか、この文法?
全身汗だくになりながら、手紙を読み上げる。(湿気で身体が変色してきた…)
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告 |
カブト軍、クワガタ軍の諸君、我らは甲虫3匹からなる精鋭軍団なり。
諸君らの中から5匹を選び、我らと手合わせを願いたく候。
ただし、我らと戦う者には一つだけ条件を所望いたす。
その身に、緑、橙、白、黄のいずれかの色をまとっている者を選ばれたし。
甲虫界を我がもの顔で支配する代償を、たっぷりと支払わせて進ぜよう。
いざ、覚悟いたせ! |
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どんな奴らだか知らねぇが、果たし状たぁ上等じゃねえか!
橙ってオレンジのことだろ、だったら俺が行くぞ。 |
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俺もオレンジだけど、なんか気味悪いからパス。
ゴロファ、俺の分も頼むよ。 |
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俺の身体は見方によっては緑に見えるぞ。
やっぱりMVFの俺が出なけりゃ始まらないだろう? |
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まぁいいけど、それなら完璧に緑なニジイロも出しといた方がいいんじゃないか?
後で文句を付けられたらイヤだろ。 |
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えっ、マジで? 俺も出なきゃダメ? |
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やれやれ、白は俺しかいないのか… |
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残念だなぁ、僕は真っ黒だから条件に合わないや。 |
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誰もお前のことなんて相手にしてねえって〜の。
だけど見回したところ、俺たちの中に黄色いヤツなんていねぇぞ。 どうするよ?
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(すっかり変色してしまっているローゼン)
・・・・・。 |
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それにしても、どうして緑、橙、白、黄じゃないといけないんだ? |
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おい、手紙と一緒にビデオも入ってるぞ! |